2018/11/7更新
院長の松坂です。今回は筋肉痛について興味深い記事を見つけたので少し簡単にまとめてみますね☆
筋肉痛発生のイメージってどんな感じですか?ほとんどの方が筋肉の線維が損傷するから!!だと思います。私もそうでした。運動により微細な筋損傷ができ、そこに炎症が起こって痛みが発生する。そう考えられてきました。しかし、最近の研究でその常識が変わるかもしれないということです。
運動で筋肉が疲労すると、筋線維の膜の透過性に異変が起きます。すると、クレアチンキナーゼ・ATPといった物質が筋線維から放出され、血管内に入り込みます。それが血管内でブラジキニンという発痛物質を分泌させます。このブラジキニンは筋線維内の受容器と反応しNGF(神経成長因子)というたんぱく質を生成します。この物質は神経の成長を促すとともに、痛みに対し、より鋭敏になる反応を起こすそうです。それによって、いつもなら痛いと感じない程度の刺激でも痛みを感じてしまうということです。
専門的な説明になってしまいましたが、簡単に言うと筋肉痛の原因は、筋肉が構造的に破壊されることではなく、神経が過敏になることで起こるのではないか?ということなのです。この説が常識になってくると、筋肉痛に対しての処置や対応が変わってくるでしょうね。とても興味深い記事でした(*^^)v